朝飯の時以外テレビを観なくなって久しいのですっかり情報には疎くなってしまったが、今日Twitter見てたらどうやら今年のクレしん映画がもう始まってるらしかった
フォロワーのレビュー的にはかなり好評だったっぽい
今日の午後はヌメラの色違い厳選をするつもりだったけど、せっかく近所の映画館でもやってるので観に行くことにする(最近マイクラの記事ばっかりだったしね…)
このコロナ禍のご時世に嬉々として映画館に赴くのもアホのようだが、どうせ行かずに寝ててもアホには変わらんので昼飯もそこそこにマスク着けて消毒液持ってゴーゴー!
感想としては
クレしん映画らしい作品 だなって思った
雰囲気としてはハイグレ魔王とかヘンダーランドに近い気がした
けど、近年の感動寄りクレしん映画の要素もちゃんとあってね、そういう意味で「今と昔両方のクレしん映画らしさを感じる作品」というか「怖くないポップなヘンダーランド」ってかんじだったね
以下ネタバレ
大人達のエゴ
子供の自由な落書き をメインに据えた作品なだけあって大人のエゴみたいな物がかなり目に見える形で描かれていたと思う。
落書きのない綺麗な町並みが多く映るし、
序盤では幼稚園の先生が、中盤ではラクガキングダムのりんごちゃん達が子供達に「何を描くべきか」を押し付ける
後半でも大人達がクレヨンを使いきったしんのすけやユウマ君を強く責めるシーンが印象深い、そのくせ春日部が滅ぶってなったら人の話も聞かずに我先に逃げ出す大人達…勝手なもんだねぇ…落書きの制限も大人達が元凶なのにね
解決手段は王道のクレしん映画
ラクガキングダムの墜落にでっかい落書きで対抗するってのもクレしん映画らしい解決手段だし、そこでぶりぶりざえもんが登場するってのもアツいよね
ぶりぶりざえもんについて
ぶりぶりざえもんは作中何かと小物・クズムーブが多くて「私は強い者の味方」ってセリフが聞けて本当に嬉しかった
けれどぶりぶりざえもんは「救いのヒーロー」なんだよ、いざという時に悪になれないというか、助けを求められると弱いというか、目の前で困ってる親子を救うために敵に捕まって、一度は雨で溶けちゃうんだよね
個人的に一番エモくてグッと来たのがこのシーンで、水溜まりに溶けてしまったぶりぶりざえもんを見てしんのすけは「やっぱりぶりぶりざえもんは救いのヒーローだ」って事を改めて実感するわけ
だからこそ、最後のシーンでもしんのすけが頼ったのはぶりぶりざえもん、文句を言いながら春日部を救い、最後はしっかり「ひゃくおくまんえん」を要求して去っていった
「ローンも可」が「キャッシュレスも可」になってたのに時代を感じたね
世界観の掘り下げは少なめ
春日部側のレギュラーキャラが映画でモブ化するのはいつも通りとして…
ラクガキングダム側の幹部っぽいキャラがほとんど立ちはだからない&語られない ってのが結構目につく気がする
ヒロイン枠っぽい姫とか王様も物語にはあまり干渉して来ず、立ちはだかるのも無名の兵士がメイン
王子と一緒にいたマッチョも直接しんのすけと対決するようなことはなくラスボスというラスボスもいないので「この幹部とか中ボスっぽい奴らは一体何なんだ…終始慌ててるだけのキャラかい…」っていう
敢えて口悪く言うのであれば「いらんキャラが多い」といったところ
まぁそれも後半のエモ展開と勢いで押し流せるレベルなので、重箱の隅をつつくような見方をしないのであれば「クレしん映画として」凄く楽しめる作品だと思うね
個人の好みとしてはロボとーちゃんみたいな感動系のが好きではあるんだけど、これが高評価なのも大いに納得できる
初期の雰囲気も大事にしつつ今風に進化した映画クレヨンしんちゃん、長々と語ってしまったが要するにオススメできますってことです
姫も超可愛いしね…!