「笑般若」を振り返る

さてさて…

 

いつも「久しぶり」で始めてるからこれくらいの空きだと何て挨拶したものかわからんね

えーと…こんにちは!(挨拶へたくそか?)

 

今回のお題は「ショタ好きなお姉ちゃん」「500年くらい生きてる」「巨乳」

うーん、欲望に忠実!俺も巨乳は描いてて楽しいのでリクエストくれたフォロワーはありがとうね

そんでできたのがこれね↓


いいねやRT等していただけると喜びます、マジで(フリートが無くなって露骨に見てくれる人減ったんすよ…)

お題は3つとも、母性とかおねショタとかそういう路線を思わせるってことで、母親属性の妖怪「笑般若」を選んだ

笑般若ってのは葛飾北斎の描いた絵画「百物語」に登場する鬼女のこと

右手で赤ん坊の生首を握りしめながら左手でその生首を指差し、血のついた口元は満面の笑み…そんなかんじのおぞましい妖怪

 

「子供好き」って食い物としてかよ!全然おねショタじゃないし!ひねくれた受け取りかたしてんじゃねーよこの磯臭海産物!って思った?思った人はまぁ刃を納めてくれ

 

彼女はただの鬼じゃない

この笑般若には後に鬼子母神という仏様になる夜叉、訶梨帝母(ハーリーティ)を描いたものではないか?っていう説があったりする

この訶梨帝母が何なのかっつーと…千人の子供のママ

まぁこのママは我が子の栄養の為に人間を食う残虐非道なモンスターペアレントなんだけどね

他にも

「生活苦のために我が子を間引きせねばならず、山に置いて帰るくらいならと自分で食べてしまった為に妖怪化した」 だとか 「子供が欲しくても出来なかった女性が他の女性に向けた妬みから生まれた妖怪」みたいな説もあったりして、やたらと母親説が多い妖怪なんですな

てことでそのあふれんばかりの母性に焦点を当てて、今回は笑般若を描かせてもらったわけ

で見た目

f:id:NecraCancer:20210825021924j:image

全体的に「縛られている」かんじの衣装にした

山奥ってのは、化物の他にも所謂「使い物にならなくなった人間(罪人や子供を産めない女)」が捨てられる場所だったことも多くて、山奥に逃げて世捨て人となった罪人が化物として書物や絵画に描かれるってのもよくあるのね

ですんでェ、ボロボロの着物、亀甲縛りに足首の縛り痕、猿ぐつわモチーフの布マスクと、逆さ吊りにされて晒された罪人がデザイン元になってます

 

腰の御札には、分かりにくいけど「子供が食いたくて仕方がない」「人の子が食いたい」って書いてるよ、やっぱりカニバリズムじゃないか

表情は困り眉と泣きボクロ、真っ赤な切り傷で「遠目から見れば歪んだ笑顔、近くで見ると悲しそう」なかんじに

 

子供のことを愛しているのに妖怪であるが故、心には常に抗い難い食人欲求がある

彼女なりに苦心しながらも子供には愛を持って接するが、それを見た者が後世に語り継いだのは「子供を好んで拐う、歪んだ笑顔の鬼の姿」であった…

みたいな若干悲劇気味コンセプトで描いた

そんなかんじの笑般若でした

今日はここまで、ばいばい

 

 

余談

前回の妖精とか、今回の食欲に抗う怪物とか、なんか設定がFGOのアヴァロン・ル・フェに引っ張られてない?って思うかもしれないけど違うからね!?描いたのは最近だけど設定自体は半年以上前から固まってたんだから!妖精とかバーゲストとかと若干設定がかぶってたせいで没にして一から描き直そうか本気で悩んだんだから!!!